高次脳機能障害で適正な後遺障害等級認定を受けたいなら弁護士に相談

交通事故の後遺障害認定において、その難易度が最も高いと言われているのが「高次脳機能障害」です。そこで今回は高次脳機能障害で後遺障害認定を受けるためのポイントについて解説したいと思います。

高次脳機能障害とは

あまり聞きなれない人も多いと思いますが、それもそのはず高次脳機能障害は、日本においてはまだまだ認知が浅く、専門医についても非常に限られています。

高次脳機能障害とは、交通事故によって脳に強い衝撃が加わったことにより、集中力、記憶力、思考力、文章力など様々な症状に影響が出る障害です。

例えば、交通事故に遭ってから、何度も同じことを聞き返してしまったり、物をしまった場所を忘れてしまったりなど、記憶力が低下したような場合は、高次脳機能障害を疑う必要があります。

その他にも、仕事でミスを連発するようになった、性格が子供っぽくなった、感情のコントロールがきかなくなった、など一見すると交通事故とは因果関係がないように感じてしまうかもしれませんが、これらはすべて交通事故で脳にダメージを受けた場合に発症する後遺症です。

高次脳機能障害の注意点

このように、高次脳機能障害の諸症状については、感覚的、性格的な部分が多いため、そもそも本人が客観的にその症状を自覚することが難しくなります。つまり、認知症の患者が自分自身を認知症と客観的に理解することが難しいのと同じで、高次脳機能障害の方は、自分自身が高次脳機能障害かもしれないと疑うことが難しいのです。

となると、この症状に気がついて医師に訴えるためには、まず周りの人、つまりは家族が本人の異変に気がついてあげることが重要です。

「交通事故に遭う前と、なんとなく性格が変わった」

もしもそう感じることがあったら、それはもしかすると高次脳機能障害かも知れません。まずは、周りにいる家族がその異変に気がつくことがとても重要なのです。

そしてその異変に気がつくためには、ご家族様が本人のライフスタイルを細かく記録し、事故前との違いや、日常生活にどのような支障が出ているのかなどについてメモを残しましょう。

高次脳機能障害は医師による診断書も重要ですが、画像所見が得られない場合などについては、こういった記録簿でもある程度の効果がありますのでよく覚えておきましょう。

高次脳機能障害は慰謝料いくらもらえる?

高次脳機能障害の場合で後遺障害に認定されれば、後遺障害慰謝料を請求することができます。

ただ、高次脳機能障害はその程度によって第9級10号、第7級4号、第5級2号、第3級3号、2級1号、1級1号と複数の等級の中から認定されますので、それによって受け取ることができる後遺障害慰謝料が大きく変わってきます。

例えば裁判基準で考えた場合、第9級10号であれば690万円程度ですが、第3級3号ですと一気に金額は跳ね上がり1990万円程度まで増額することが可能です。

では、より適切な等級に認定してもらうためには、どのようなことに注意したら良いのでしょうか。

高次脳機能障害のポイント1:事故後早めにMRIなどの画像検査を受ける

高次脳機能障害に認めてもらうためには、交通事故によって脳に受けたダメージと、それによる脳への影響を客観的に証明できる「MRI」などの画像検査がポイントです。

交通事故からかなり間が空いてから画像検査をすると、交通事故との因果関係を加害者側に争われる恐れがあります。

そのため初診は交通事故で被害を受けてからできる限り早く受診し、画像検査による所見で、脳の器質的病変が存在したと診断書に記載してもらうことがとても重要です。

高次脳機能障害のポイント2:医師と弁護士選びが重要

交通事故の示談交渉が得意な弁護士でも、高次脳機能障害のことを知っている弁護士はごく一部に限られます。

その中でも、脳神経系の後遺障害認定を勝ち取るためには、何よりも類似の案件の経験が豊富な弁護士が担当する必要があります。また、医師についても高次脳機能障害の専門医ではないと、より詳しい診断書がもらえない可能性があります。

そこで当事務所では、お客様の状況に応じて適切な病院や医師をご紹介するとともに、必要に応じて病院へも一緒に同行し、医師と面談し後遺障害認定を見据えた適切な治療方針をアドバイス致します。

高次脳機能障害を疑った方が良い怪我の内容

高次脳機能障害は脳に衝撃が加わることが原因となって引き起こされます。ケースとしては、交通事故で「脳梗塞」や「くも膜下出血」などを引き起こすと、それによって脳の血管が傷つき、それが原因で高次脳機能障害になることがあります。

その他では、頭部に強い衝撃が加わることによる「脳挫傷」や「びまん性軸索損傷」などが原因となります。交通事故によってこれらの怪我を負った場合は、画像検査を行った上で高次脳機能障害を疑いましょう。

当事務所はこれまで高次脳機能障害に関する後遺障害認定についても経験がございます。必要に応じて病院まで同行し、後遺障害診断書の書き方などについても丁寧にアドバイス致します。まずはお早めにご相談下さい。